自省。自身の言動を振り返り、反省すること。人生は自省の繰り返しであるはずだし、そうでなければ何の進歩も成長もない。でしょう?・・・・どこからか、またうるさい話し声が聞こえる、よくぞそんなに言葉が出てくるものだ。屁理屈で小生意気、不届き千万な言葉遣いに無礼な態度。酒は楽しく飲むものだろう。まったくくだらない。相手は何を思っているだろうか。しかしまずい酒だろう。そう思ってふと、横の席を見る。困ったような、怒ったような顔で僕を見ている人がいる。また失敗したのだと気づいた。
思い返してみれば、酒の失敗はいつからだろう。まだ、酒に慣れていない頃酔ったまま行ったボーリングで球を後ろに投げて、知らない人からえらく怒られた時からだったか、それとも記憶をなくし、目が覚めると便器を抱きしめていた時だったろうか。いや、やはり同じように酔った勢いで初めて大人に小生意気に話した時だったか。
言いようによっては、酒飲みは反省と自己肯定の繰り返しだと言えるかもしれない。しかしもうやめだ、後悔先に立たず。こんなものはしないほうが良いに決まっている。酒は飲んでも飲まれるな。そうだ、失敗しない良い方法がある。唯一無二、絶対普遍的なやり方だ。
酒をやめよう
そうしよう、よしできるぞ、大丈夫、大丈夫。
でも台所の下に飲みかけの一升瓶があったな。
もったいない
こればかりは仕方ない、しょうがないから最後に飲もう。これを飲んだらやめよう、きっとやめられるぞ、きっと。
ありゃまくん:単なる酒飲み。21歳。
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