インタビュー前編で滋賀県立大学日本酒プロジェクトへの参加経緯や湖風について語ってくれた河野さん。後半ではいよいよ大学生日本酒サミットについて伺ってみる。
サミット開催に先立ち挨拶をする実行委員長の河野将之さん
-----大学生日本酒サミット開催の経緯を教えてください。
河野 以前、私たちと同じような活動をしている大学が他にもあることを生協組合の方から伺いました。そこでどれくらいの数の大学があるのかと疑問に思って探してみることにしたんです。調べた結果、なんと全国の約50校もの大学で日本酒が造られていたのです!我々滋賀県立大学が発足して3年目ということもあり、それなら我々と同じような活動をしている大学を集めて大きい企画をしてみようということになりました。「若い世代に日本酒の魅力を知ってもらおう」それが私たちの目標です。大学で大学生が主体となって全国の大学の日本酒を集めたらきっと注目していただけるだろうと思いました。
-----どうやって同じような活動をする全国の仲間たちを見つけたのですか?
河野 インターネットです。検索エンジンで「全国の全ての大学名」と「日本酒」をキーワードに検索をしました。そして全国の大学50校を見つけたのです。
-----見つけた50校全てに声をかけたのですか?
河野 はい。そのうち14校から参加の返事をいただきました。我々の大学の場所がら、交通手段の都合などで参加できない大学もあったかもしれません。
-----次回開催の考えておられるのでしょうか?
河野 まだ次回の開催は決まっていませんが、実は我々以外にも「自分が主催でやりたい」と言っている大学がいくつかあります。今回の実行委員会は全て滋賀県立大学で行ったのですが、全国の学生だけで大学をまたいで実行委員会を開き、開催できたらいいなと思っています。また今回本当に苦労したのはどのくらいの規模になるかわからなかったことです。第1回目でこれだけの大学が集まったので次回開催はもっと規模が大きくなると思うので交通の便がよい都市部で大々的に開催するのが良いのかと思います。
サミットの合間を縫ってインタビューさせていただくとのことであったが彼は快く承諾してくれた。しっかりとした口調で我々の質問に答える彼の姿は実行委員長としての風格を表していた。河野将之さんは現在大学3年生でこの冬から就職活動を控えている。同じ学科の先輩は金融業界・公務員・起業家などで活躍しておられ、彼も幅広いジャンルの選択肢があると言う。まだどの分野に就職するか決まってはいないが、一つの選択肢として酒造業界も視野に入れていると話してくれた。
(取材・文・写真=NSG)
参考サイト
読者コメント