26歳になったばかりのOXON。
雨ニモマケズ風邪ニモマケズ、理想と現実のギャップを特に感じているわけではないけれど、おれはまだピーターパンじゃないよと母を言い包め、自分にも言い聞かせて進むマイウェイ。
そんな誰もがおくる闘いの日々に一時逃れを与えてくれる今日の一杯のストーリー。
うー。体が重い。
節々も痛い。
最近は、ワインをちょっと飲んだだけでも次の日にきっちり響いてくる。
まるで体が見逃しませんよと監視して、罰を与えているかのようにきっちりとだ。
以前はこんなに看守も厳しくなく、割と見逃してくれたはずなんだけれどなぁ。
それともただ毎日が嬉しすぎて気付いていなかっただけなんだろうか。
真冬のくそ寒いのに、小学生が短パンで走って帰っていくのと同じように。
「学生時代は無茶な飲み方をしたもんだ」とは、鼻についてヤな言葉だが、やっぱり自分も例に漏れずそうだった。
コールに一気、ビールとポテトチップで朝まで飲んで、あとは「代返よろしくね」で昼まで寝ていればそれで良かった。
多かれ少なかれ、酒が強い人も弱い人も、何かと理由をつけて、外で飲む回数はやっぱり年々減っていくんじゃないだろうか。
明日は仕事だ。貴重な週末は家族や恋人に尽くしている。
もちろん劣れ行く肝臓の許容量もある。
学生時代は明日授業があろうがなかろうが、飲みたいやつは大勢いる。
先輩後輩、サークルに研究室、ゼミ、バイト仲間、地元の友達。日替わりで相手を変えれば断りきれないほどだ。
そこでヒーローになりさえすれば良かった。かわいい女子に笑ってもらう。バカをしていても誰かがネタに変えてくれる。マリオで言えば、毎日スター状態。
だけど社会に出るとどうだろう。みんなそれなりにバラバラになり、いつでも誘い合える気の通じる仲間は減ってしまう。
お金はある。が、やる事もある。
無駄に飲むくらいなら、なんとなく趣味も探す。
ほんとは飲みたいけれど、明日の事を考えて断っておく。
単純じゃなくなってくる。
視野が狭くなる。
社会人。
事実、お金は要る。
けど飲みたい。
けど貯金もしなくちゃ。
飲みたい。
家でちびちびじゃイヤだ。
のみたい。
仕事も遊びもの素敵な大人はたーくさん居る。
家帰ってテレビつけてなんとなく寝る時間。はイヤ。
何にもないから、何かあるような気がして。
何かある人は、それがイチバン。
「さあ、もっと、飲みに出よう。」
「あなたも、わたしも、飲みに行こう。」
「今日も、明日も、tonightだから。」
そんな、飲みたいhold me tightな今夜tonightたいたいたい!
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